薬のタネ育てたい 政府のネットワーク本格

大学などに眠っている研究成果をもとに薬のタネをみつけ、新薬の開発につなげようと政府の「創薬支援ネットワーク」が本格的に動き出す. 入り口で審査を担う規制側と研究を手助けする機関が覚書を結び環境を整備. これまでなかったデータベースも共有し、基礎研究から治験まで「切れ目のない創薬支援」を目指す. 基礎の研究で「薬」の種として期待される成果を実際に臨床試験にまでつなげる「創薬支援ネットワーク」は2012年度にスタート. 政府は糖尿病や精神疾患など8分野を中心に今後4年間で10品の治験を始めるのを目標としている. 医薬基盤研究所(本部・大阪)は昨年、創薬支援戦略室を新設. Lebron James CTR360 マエストリ 3レブロン ジェームス 製薬企業OBらを目利き役として、新薬の種となる研究成果の探索を始めた. スーパーコンピューター「京」を有する理化学研究所産業技術総合研究所と協力し、研究者への助言や3研究所のデータ利用で製品化を「入り口側」からサポートする.